赤面症(治したいという思い)に囚われた青春時代 ~後編~
Yuki(ユウキ)です。
yuki-changetheworld.hatenablog.jp
前回に引き続き、緊張したり、恥ずかしい状況で顔が赤くなる「赤面症」についての後編です。
目次
赤面症に悩む人の真の問題とは?
顔が赤くならないか、皆に変に思われないか気にしながら生き、ある種の「 囚われの身」のようになっていた、僕の思春期。
インターネットで調べて、赤面症に効く塗り薬なるものを購入して塗ってみたこともありました。が、全く効果はありませんでした。
小学校、中学校くらいが、症状と悩みのピークでしたが、高校生になってから少しずつ変わってきました。
赤面症について悩み、考え、インターネットでも色々調べている内に、そもそもこうやって、過度に顔が赤くなることを気にしてしまうこと自体が問題なんじゃないかということに気が付きました。
この状態を赤面恐怖と言うようです。
僕は、顔が赤くならないかが気になって、より緊張を引き出してしまい、それがより赤面を招いてしまうという、アリジゴクのような負の連鎖にどっぷりと嵌まり込んでしまっていたんです。
赤面は、一種の防衛反応?
緊張して顔が赤くなるのは一種の防衛反応のようなものです。
そもそも緊張自体も、ストレス状態から逃げ出す(自分を守る)ために、自分自身が無意識的に発生させるものです。
顔が赤くなるのも、緊張に付随して起こるものなので、(自分を守るために)その状況を回避しようとして、自分の中の無意識が敢えて赤面させているんです。
顔が赤くなることに苦悩させられているのに、それが自分自身が発生させていたものだったなんて、なんというか皮肉のような話ですよね。
赤面症を治す方法はある?
先に言っておきますが、僕は赤面症は完全に治っていません。
僕は、赤面症の負のスパイラルのかなり深いところまで嵌まり込んでいたので、未だに引きずっている部分があります。
僕が人と接する時にとる距離感(自分が傷付かない距離)に大いに影響していることかと思います。
もしかしたら、一生引きずるのかもしれません。
ネガティブなことばかり書きましたが、高校生くらいから少しずつ顔が赤くなることを気にし過ぎない、ということができるようになって、今では赤面恐怖に縛られてはいません。
時々ですが、不意に注目を浴びると、未だに赤面することがあって、そうなってしまうと、昔の自分に戻ってしまって、その間は自分の殻に閉じこもってしまいます。
でもそれは、人生のほんの一部であって、もっと他の重要なことに目を向けられるようになったんです。
じゃあ、赤面症は結局治らないの?と思った方、
治っている方もいると思います。
心療内科等の医療機関を受診してカウンセリングなるものを受けるというのも1つの手だと思います。
ただこれは、費用がかかるというデメリットがあり、その効果も保証されません。
また、荒療法的ですが、敢えて人前に出る機会を増やしていき、注目を浴びても緊張しないように自分を変えていく方法もあります。
この方法で治ったよ!って方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
ただこれは個人的にはリスクがあると思っています。
失敗した場合、逆効果になってしまう危険性があるからです。
また、僕みたいに元々の気質が内向的な場合、そういう刺激の多い生活に変えて、本来の自分とは異なる自分になって生活していくことが負担になってしまいます。とても疲れてしまいます。
もう一つの方法の方がお勧めです。
何人かの芸能人が昔は赤面症だったという話してるのを聞いたことがあります。
歌手の椎名林檎さんも公言されてたと思います。林檎という名前もよく顔が赤くなることから付けたと聞きます。
それってさっき言ってた荒療法のと同じじゃん!と思った方、ちょっと違います。
敢えて人前に出たりする必要はなく、赤面症という自分を受け入れるということです。
この受け入れができると、赤面する頻度は格段に減っていきます。
そもそも他人はあなたの顔色をそこまで気にしてない。
なにか恥ずかしいと思うことがあったり、緊張する場面があったりすることは普通のことです。
そして、そういう場面で顔が赤くなる人もいれば、そうじゃない人もいます。これは単にその人が持っている一つの身体的特徴なんです。
赤面症は、その顔が赤くなるという特徴を気にし過ぎて過敏になってしまった状態です。
でもよく考えてみて下さい。自分以外の他人が存在しなければ、赤面なんか気にならないはずです。
家の中では、髪ボサボサのまま過ごしても気にならないのと一緒です。
要するに人目を気にし過ぎているんです。
しかし、そもそも他人は、あなた(僕)の顔色が変化することについて深く考えたりしていません。
面白がって馬鹿にしてくる人はいますが、それでも、その人にはその人の人生があって、あなたの顔が赤くなることについてずっと考えている訳ではありません。ほんのひと時の時間くらいでしょう。
それに対してあなた(過去の僕)は、必要以上に人目を気にし過ぎています。他人が気にする程度と自分が気にする程度が全く釣り合ってないんです。
一つの悩みに囚われて、人生を損して生きるのはもうやめよう。
前編でも書きましたが、この悩みのせいで僕はだいぶ人生を損したと思います。
色々な可能性を自らシャットアウトしていました。本当に勿体ないことです。
これは他の悩み、例えば顔のニキビを気にし過ぎて人目を避けたりしている人なんかにも共通していることだと思います。
その他にも、色々な悩みがあって、苦悩していることが沢山いることでしょう。
今回の記事が、赤面症で悩む人も含め、少しでもそういった人たちの役に立ってくれたら嬉しいです。
でもまぁ、こういう気付きがあったという意味では、損では無かったのかもしれませんね。
Yukiでした。